●スティーズ リアルコントロール S63UL-SV
【店頭引き取り価格は68,000円(税別)となります。】
PEラインを使用し、表層から水面下1mの攻略、そしてサイトフィッシングにて魚を確実に仕留めるモデル、それがS63UL-SV。
軽量且つ張りを持ち、負荷に応じて素直に曲がり込むブランクは、正確無比なキャスト性能とルアー操作性を持ちながら、フッキング時には、魚と近距離且つ低伸度ラインを使用することにより発生する強い衝撃を受け止め、ラインブレイクすることなくランディングまで持ち込む。
素直なテーパーを採用することで、ノーシンカーリグや表層系ルアーをはじめ、シャッドなどの小型プラグ、ミドストやホバストといった釣法にも高次元に対応。
サイトとシャローレンジ攻略に特化した異端のRCスピン
代えの利かないサイトスペシャル
RCシリーズのスピニングロッドで6ft.3in.のウルトラライトパワー、素材が「SVFコンパイルXナノプラス」とくれば、水中の変化に指先で触れているかのごとき高感度を期待されるかもしれない。しかし、このS63UL-SVは、23モデルのS510XUL-ST・STやS61L-SVとは違う。
素材は低レジン・高密度カーボン繊維のSVFコンパイルXナノプラスだが、全体的にしなるテーパーに仕上げた。そのULブランクのなかで、ティップだけはワンランク上のパワーのS61L-SVに近い設定だ。強めのティップと、よくしなるバットを、ベリーでなめらかに繋いだS63UL-SVのテーパー表記はレギュラーだが、見る人によってはスローと表現しそうなほど緩やかなカーブを描く。
ボトム感度にあまり期待してはいけない。S63UL-SVを使う時、感度を担うのはアングラーの“目”であり、このロッドは藤田京弥のザ・サイトスペシャルだからだ。
●スティーズ リアルコントロール S65ML-SV
【店頭引き取り価格は69,20円(税別)となります。】
PEラインを使用し、表層のワーミングから中層、ボトムの釣りまで、S61L-SVでは扱いにくい中量級ルアーを意のままに操るバーサタイルモデル。
キャスト性能、ルアーの状態を感じ取る感度、操作する際は硬めのティップでルアーを操り、掛けてからはバットまで曲がり込む、ロッドの基本性能はS61L-SVを継承。
掛けてからの曲がりを持たせるため、また枝にラインを掛けて魚を誘う際の操作性、フッキング性能の向上のためにレングスは6ft5inchに設定。言うならば、ライトパワーフィネスを極めるロッドが完成した。
B.A.S.S.エリート第8戦レイク・シャンプレインを制す
使えば使うほど信頼が増す
このS65ML-SVは、言わばS61L-SVの兄貴分的ロッドだ。藤田もDAIWAワークスエンジニアも「61Lより長くて、61Lより強い」と、たったふた言でこのロッドの特徴を語る。用途も「61Lで扱うにはちょっと重いルアーの担当で、ラインもPE0.8~1号とちょっと太めがマッチする」という。
「S61L-SVで扱いにくいルアー全般を担当する、基本的にはライトリグロッドなんですけど、S68MH-SV(パワーフィネスロッド)の弟分でもあるんです。つまりS65ML-SVはライトパワーフィネスロッドでもある。本当に単純にS61L-SVのちょいロング&ちょいパワーアップVer.なんですけど、ベースのロッドが奇跡みたいに素晴らしいロッドなのでS65ML-SVもめちゃくちゃ完成度が高い。とっても気に入っています」と藤田。
S63UL-SVとは違い、このS65ML-SVは感度と操縦性みなぎるRCらしい使用感だ。テーパーもレギュラー寄りのファストで、張りがあるが深くスムーズに曲がり込む。その素直な特性ゆえに応用が利き、藤田にとってはS61L-SVと並んで出番が多い。いや、2023年に関しては、使用頻度も試合での貢献度もS65ML-SVが頭抜けていた。